サプライチェーン(環境)
当社グループでは、役員・社員やお取引先様を含む全てのビジネスパートナーとともに商品の製造過程における社会的責任を果たすため、「調達方針」を制定しています。「調達方針」では、環境に関連する法令等を遵守し、環境汚染の防止、環境負荷の低減にお取引先様とともに取り組むことを定めており、イズミグループ、またはイズミグループが選定した代理人が、調達方針が定める事項の遵守状況の確認を行う場合は、相互に協力して行うことをお取引先様にお願いしています。
尚、「調達方針」の遵守状況は、お取引先様へのCSR調達セルフ・アセスメント調査のアンケート調査で確認を行っています。
多くのサプライヤーの皆さまと事業活動を行う当社は、サプライチェーン全体で脱炭素社会の実現を目指すため、スコープ3(※)を算定し、自社排出量以外の原材料・商品の調達、配送、商品使用、廃棄過程から出るCO2排出量現状把握を行っています。その結果、当社のスコープ3排出量は、店舗で販売する商品の仕入れ、消耗品の調達など店舗運営に伴うカテゴリ1「購入した製品・サービス」がスコープ3全体の約8割を占めることが判明しました。スコープ1、スコープ2については既にCO2の排出を削減するための施策を実施しており、スコープ3についても今後検討していきます。
※自社排出量以外の、原材料・商品の調達、配送、商品使用、廃棄過程から出るCO2排出量
| 2025年2月期 | ||||
|---|---|---|---|---|
| カテゴリ | CO2排出量 [t-CO2eq] |
割合 [%] |
||
| Scope3 合計 | 1,383,003.7 | 100.0% | ||
| 上流 | カテゴリ1 | 購入した製品・サービス | 1,149,303.1 | 83.1% |
| カテゴリ2 | 資本財 | 34,650.6 | 2.5% | |
| カテゴリ3 | Scope1、2に含まれない燃料及びエネルギー関連活動 | 28,340.3 | 2.0% | |
| カテゴリ4 | 輸送、配送(上流) | 18,857.9 | 1.4% | |
| カテゴリ5 | 事業から出る廃棄物 | 15,665.7 | 1.1% | |
| カテゴリ6 | 出張 | 1,470.9 | 0.1% | |
| カテゴリ7 | 雇用者の通勤 | 1,027.3 | 0.1% | |
| カテゴリ8 | リース資産(上流) | 算定対象外 | - | |
| 下流 | カテゴリ9 | 輸送、配送(下流) | 63,590.0 | 4.6% |
| カテゴリ10 | 販売した製品の加工 | 算定対象外 | - | |
| カテゴリ11 | 販売した製品の使用 | 15,368.6 | 1.1% | |
| カテゴリ12 | 販売した製品の廃棄 | 2,787.7 | 0.2% | |
| カテゴリ13 | リース資産(下流) | 51,941.6 | 3.8% | |
| カテゴリ14 | フランチャイズ | 算定対象外 | - | |
| カテゴリ15 | 投資 | 算定対象外 | - | |
物流業界は「2024年問題」や「脱炭素」、その他持続可能な物流を維持するために業界全体で課題に取り組んでおり、人口減少のスピードが速い中四国エリアにおいて、地域の生活を支える社会インフラとしての小売業を持続可能なものとするべく、2024年4月、当社は中四国の小売企業や物流企業と共同で「中四国物流研究会」を設立しました。「中四国物流研究会」では、さまざまな物流課題に対して、物流を協調領域と捉え、企業の壁を越えて協業し、改善を進めていきます。
2025年2月から遠隔地店舗への配送協業の実証実験に参加しています。広島市内から約170km離れている出雲エリアにおいて低積載の配送車両を有効活用し、同一車両で異なる企業の荷物を配送しています。配送の効率化を図り、遠距離便の車両を削減することでCO2排出量の削減につなげています。