人的資本経営
当社では「社員が誇りと喜びを感じ、地域とお客さまの生活に貢献し続ける」という理念のもと、目指す将来像を「街の核」という言葉で表現しています。街に暮らす人々が集い憩う場所の創設、そして地元の行政や産業と連携しながら街の魅力アップに取り組むことで、地域社会の活性化を牽引する中心的存在になることを目指しています。事業活動を通じた地域と企業価値向上に向けて各資本の強化を行い、価値創造モデルのサイクルを繰り返すことで将来像実現を目指します。
人的資本の価値を高めるためには会社全体にビジョンが浸透し社員一人ひとりが自分らしく力を発揮しながら人間的な成長を果たしていくことが重要と考えています。それに向け計画的に投資を行い、人材の価値を最大限に引き出せる環境づくりに取り組みます。
当社の目指す将来像や長期ビジョン、中期経営計画を実現するための課題を整理し、数ある課題の中から重要度に応じて優先順位をつけ、6つの主要課題を特定しています。
「社員が誇りと喜びを感じ、地域とお客さまの生活に貢献し続ける」
いつも安心・楽しさ・温もりを提供し、地域と共に歩み続ける企業になる
個性を発揮しながら地域社会に寄り添い続けることで社員は人間的成長を果たす
ゆめタウンとともに育ってきた4つの夢
「地域」「お客さま」「社員」「テナント」
2030年長期ビジョン
中四国・九州エリアを軸に300店舗体制の実現、you meあふれる地域との共創に挑戦する。
1.私たちは、「感謝の心」を大切にします。
2.私たちは、「誇りを持って」仕事をします。
3.私たちは、「迅速かつ丁寧」に仕事をします。
4.私たちは、「安全・安心」をお約束します。
5.私たちは、「お客さま」に寄り添います。
「革新・挑戦・スピード」
当社の目指す将来像や長期ビジョン、中期経営計画を実現するための課題を整理し、数ある課題の中から重要度に応じて優先順位をつけ、主要課題を特定しました。
導き出した人的資本の主要課題は「人材育成」「従業員エンゲージメントの向上」「採用と定着」「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」「健康経営の推進」「コンプライアンス」の6つです。
当社の目指すビジョン実現に必要な人材・組織・スキルは、創業以来積み上げてきたものに加え、自ら新たな分野にチャレンジする人材や多様な価値観を持った組織、縦割りでなく横とのつながり、多様なスキルの獲得と深耕だと考えています。
人的資本経営の実践においては経営戦略と人材戦略を連動させることが重要であると考えています。目指す姿を正しく把握し、ギャップを無くすために必要な人材や組織、スキルを整理したうえで対策を講じていきます。
目指す姿と現状のギャップ
ギャップをなくすアクションプラン
①人材育成:理念浸透、必要スキルの獲得、タレントマネジメントシステムの刷新
②従業員エンゲージメントの向上:エンゲージメントサーベイのスコアモニタリングと改善アクション
③採用と定着:キャリア採用強化、社員ニーズに応じた制度設計
④ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン:女性管理職比率向上、アンコンシャスバイアスの見直し、柔軟な働き方の整備
⑤健康経営の推進:総実労働時間の減少、健康意識の醸成
⑥コンプライアンス:法令遵守意識の向上
取締役会の諮問機関の一つである「サステナビリティ委員会」では、人的資本経営や人的資本の開示内容について企画立案・提言を行い、取締役会に上程・報告しています。また、サステナビリティ委員会内に「人権・DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)分科会」を設置し、人的資本経営についてのリスク管理や、委員会が指示した業務について検討・遂行する体制を整えています。
「人権・DE&I分科会」は人材戦略担当役員である管理本部長を責任者とし、経営戦略と人材戦略が連動した人的資本経営の実現を目指しています。
| 参加者 | 役割 | 検討事項 |
|---|---|---|
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主要課題への取り組みが不十分であった場合、企業の成長・存続に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、イズミの目指す将来像に向け計画的な人的資本投資を行い、環境の変化へ迅速に対応できる体制を構築します。特定したリスクは以下の通りです。
| 当社の主要課題 | 当社が考えるリスク |
|---|---|
| 人材育成 |
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| 従業員エンゲージメントの向上 |
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| 採用と定着 |
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| ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン |
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| 健康経営の推進 |
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| コンプライアンス |
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特定した主要課題の目標と指標、並びに取り組みについては、こちらよりご覧ください。
当社の目指す将来像や長期ビジョン、中期経営計画を実現するためには、人材育成への取り組みが重要であると考えています。そのために計画的な社員の育成を行うとともに、多様な人材が働きがいを感じながら活躍できる環境の整備を進めています。社員の能力を最大限に引き出すことによって、当社の持続的な成長を実現していきます。
イズミグループは地域社会の一員として地域活性化やお客さまの生活の質向上に携わることに誇りや喜びを感じ、地域貢献できる社員の育成を目指しています。また、リアル店舗は人の価値がすべてという考えのもと、お客さまのニーズや社会環境の激しい変化に対応するため、創業から継承しているイズミDNA「革新」「挑戦」「スピード」を大切にしており、常に好奇心を持ち自らが一段上の仕事にチャレンジする自立した人材の育成を目指します。
働く目的や求める働き方、キャリアに対する価値観が多様化する中、多様なバックグラウンドを持った従業員が個々の考え方や事情に応じて柔軟な働き方を選択でき、性別・年齢・学歴等によらず意欲や能力に応じて自分らしく活躍できる環境づくりを目指しています。
| 主要課題 | KPI | KPI進捗 |
|---|---|---|
| 次世代リーダーの育成 | イズミ大学(※1)参加人数累計 | ![]() |
| 実務スキル習得及び向上 | 生鮮技能ライセンス(※2)取得率 | ![]() |
| 食品安全ライセンス認定試験合格者数 | ![]() |
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| 人的資本への投資 | 人的資本のROI(※3) | ![]() |
※1 将来の経営幹部を育成するための選抜プログラム
※2 鮮魚・精肉・惣菜・青果部門における技能資格基準
※3 「利益額/人件費-1」(利益額の内訳は営業利益+人件費)
当社では、社員一人ひとりの目標や能力に応じて、段階的にスキルを身につけていくキャリアプランを設定。 社員が次のステップに進むために、階層に応じた研修を実施しています。 階層別研修は会社からの指示ではなく、自ら受講を伝えることが特徴。 意欲的に能力を磨いていくことで、キャリアアップを実現することができます。 また、選抜研修においては、部長・課長から将来の経営幹部候補を選抜し、社会研修を含むプログラムで育成に取り組んでいます。
将来の経営幹部を育成する選抜プログラムとして「イズミ大学」を実施しています。課長・店長、部長・支配人、執行役員の3つのコースを設けており、選抜メンバーは2年間のプログラムを通じてリーダーシップや仮設思考力、経営戦略の思考法などを磨きます。イズミ大学では社内集合研修だけでなく他流試合型研修も取り入れ、多方向からの刺激につながるプログラムを行っています。さらに2024年度より2年間のプログラム修了者を対象にした「卒業生カレッジ」を開校。経営人材の候補者を増やすフェーズからさらに高いレベルへ引き上げるフェーズへ進んでいます。
イズミ大学開校式
最新の食品スーパーを視察し、知見を広げる「アメリカ現地視察研修」を実施しています。この研修は1週間をかけアメリカの先進的な食品スーパーを見学。さらに研修先の店舗の店長から価格戦略や品揃えの方針など店舗運営について話を聞く時間が設けられています。社内で選抜された参加者は熱心に情報を収集し、流通の未来を考察します。
現地の店長と交流をする参加者
当社では、SM事業の強化に向けた食品担当者の育成を強化しています。特に生鮮技術者のスキルアップには注力しており、調理・刺身製造等の鮮魚技能、青果のカットフルーツ製造や精肉・惣菜の製造技術それぞれに技能資格基準を設け、基準に達した社員にはその到達レベルに応じ初級・中級・上級の3段階でライセンスを付与し、技能ライセンス手当を支給しています。食品加工技術を向上させ、競合他社との差別化を図るとともに、常にお客さまに安全で高品質な商品・サービスを提供できるよう取り組んでいます。
製造技術を学ぶパートナー社員
食品従事者を対象に「食品安全研修」を継続的に実施し教育を行っています。鮮度や温度管理、表示管理などの知識を習得して、食の安全・安心を確実に守る体制を整えています。また、2023年度よりこの食品安全研修の習熟度を確認するため、定期的に「食品安全ライセンス検定」を行う制度を導入しました。
イズミグループの企業理念に沿った人材育成・改善活動の一環として、2008年にパートナー社員を対象にした第1回「ゆめ感動物語」がスタートしました。「ゆめ感動物語」は、販売活動、経費削減、CS(顧客満足)活動など日々の業務において効果のあった取り組みについて社員がプレゼンを行い、成功事例を学びあうものです。発表されたよい取り組みは全社で共有され、店舗運営に活かされます。2015年からは正社員大会が開催され、さらに2023年からはグループ会社も参加をし、発表事例の幅を拡大しています。
発表者による成功事例の共有
当社では、人的資本に関わる投資が会社の価値向上に 連動しているかを確認する管理指標として、人的資本ROIを活用しています。人的資本ROIは、「利益額/人件費-1」(利益額の内訳は営業利益+人件費)で算出しており、年次で評価し人的資本投資戦略の見直しを行います。
当社は、社員が経営理念に沿って地域とお客さまの生活に貢献することにやりがいを感じ、仕事を通じて自己成長 を果たすことが、社員と会社双方にとってベストな関係だと考えています。
| 主要課題 | KPI | KPI進捗 |
|---|---|---|
| 従業員のやりがいと自己成長 | 理念戦略 (ミッション・ビジョンへの共感) |
![]() |
| 自己成長 (達成感や成長機会) |
![]() |
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| 健康 (仕事量・ストレス反応) |
![]() |
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| 承認 (成果・発言に対する承認、評価への納得感) |
![]() |
従業員が組織に対しどのような感情を抱いているのか調査・分析し、従業員満足度を向上させることを目指して2022年度よりエンゲージメントサーベイを実施しています。会社のビジョン実現のために特に重要と考える4項目(「理念戦略」「自己成長」「健康」「承認」)について2022年度のスコアを基準に推移をモニタリングしています。エンゲージメントが低下している部署への対策として定期的に管掌役員が管理職と面談を実施し、スコア向上施策を考えています。
2024年度からは定期的にパートナー社員(パートタイムで働く社員)まで対象者を拡大し、詳細に組織状態を可視化できるよう取り組んでいます。
<実施方法>
・エンゲージメント調査(パルスサーベイ)
正社員・・・1回/2カ月
パートナー社員・・・1回/6カ月
社員の人権および就業環境を著しく害するカスタマーハラスメントに対して毅然と行動し、組織的に対応するため、また、イズミグループで働くすべての人が安心して働ける環境を構築するために方針を策定しています。お客さまのご意見・ご指導には真摯かつ誠実に向き合い対応することを前提とし、社員の人権および従業環境を著しく害するカスタマー・ハラスメントに対しては毅然と行動し、組織的に対応します。
人材確保の観点から、若年層の離職防止に注力しています。「ワークインライフ」意識の浸透や、安心して働くことができる環境づくりが重要であると考え、帰省旅費補助、家賃補助、奨学金返済支援を行っています。管理指標として入社3年後の離職率を確認し、年次で評価しています。
| 主要課題 | KPI | KPI進捗 |
|---|---|---|
| 採用方法の多様化 | キャリア採用人数 |
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| 若年層の定着化 | ふるさと帰省旅費制度利用率(※1) | ![]() |
| 離職率(入社3年時) |
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※1 25歳までの正社員を対象とした親元等に帰省する旅費を補助する制度
人材確保が年々難しくなる中、採用方法の多様化を進めています。特に、通年でのキャリア採用や、専門職のジョブ型採用、店舗でのスポットワーカー採用によって、多様な人材がもたらす新しいアイデアや価値を取り入れることができ、競争力強化に寄与しています。
店舗の裏側や売場の工夫を実際に見て学ぶことで小売業や販売の仕事の奥深さや難しさを学んでいただけるインターンシップを開催しています。小売業やイズミに関する基本的な講義形式の実習に加え、「主任職」を中心に体験する業務体験プログラムを提供。仕事内容や社会、自己の適正などを理解したり、将来のキャリア形成を支援しています。
業務理解が進むプログラムの提供
多様な価値観やバックグラウンドを持つ社員が、自分らしさや専門性を発揮することが競争力の源泉と考えています。社員の能力が最大限発揮できる環境はイノベーションを生み出し、企業の価値創造につながります。そのため、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを当社の重要な経営課題とし、取り組みを進めています。
「イズミグループは、経営理念において「社員が誇りと喜びを感じ、地域とお客さまの生活に貢献し続ける」企業でありたいと考えています。人種、国籍、年齢、性別、性的指向・性自認、宗教、信条、文化、障がい、キャリア、ライフスタイル、などに拘らず、多様なバックグラウンドを持つ社員が互いに尊重し合い、 情報・機会においてすべての人に公平な扱いが保証され、能力や個性を発揮し、働くことを通じてやりがいや成長を感じられる組織であることが、競争力の源泉であると位置づけています。
| 主要課題 | KPI | KPI進捗 |
|---|---|---|
| 多様な人材の活躍 | 管理職に占めるキャリア採用社員の割合 | ![]() |
| 障害者雇用率 | ![]() |
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| LGBTQ+研修受講人数 |
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| 女性活躍 | 女性管理職比率 | ![]() |
| 性別役割分担意識見直し度数(※1) | ![]() |
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| 男性の育児休業等取得率(※2) |
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※1 「夫は外で働き妻は家庭を守るべきである」といった考えについてどう思うかという問いに対し「やや反対」「反対」と回答した社員の割合
※2 特別休暇を含む男性の育児休業等取得率。育児目的の特別休暇を含まない場合の取得率は52.2%。
取締役会の諮問機関の一つである「サステナビリティ委員会」では、人的資本経営や人的資本の開示内容について企画立案・提言を行い、取締役会に上程・報告しています。また、サステナビリティ委員会内に「人権・DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)分科会」を設置し、人的資本経営についてのリスク管理や、委員会が指示した業務について検討・遂行する体制を整えています。
「人権・DE&I分科会」は人材戦略担当役員である管理本部長を責任者とし、経営戦略と人材戦略が連動した人的資本経営の実現を目指しています。
2014年に当時の人材戦略担当取締役をトップとしてスタートした女性活躍推進を後押しする「ゆめCanプロジェクト」を、2025年5月からは、ダイバーシティ推進プロジェクト「ゆめCanプロジェクトNext」として、代表取締役社長をプロジェクトオーナー、女性の執行役員をプロジェクトリーダーとし、体制を強化しました。
〇目的
〇テーマ:多様性を尊重した人材の活躍推進
「会社や組織のあらゆる意思決定の場に女性が当たり前に参画している状態」
1990
1995年
法定期間を超える育児休業・育児短縮勤務制度を整備
1999年
男女雇用機会均等推進企業として「広島女性少年室長賞」と障がい者雇用優良事業所として「労働大臣表彰」をダブル受賞
2000
2004年
女性の能力の積極的活用を評価され、均等推進企業表彰「厚生労働大臣優良賞」受賞
2006年
ファミリー・フレンドリー企業「広島労働局長賞」受賞
2014年
・女性活躍推進プロジェクト「ゆめCan」立ち上げ
・「女性リーダー育成研修」「若年層年次研修」実施開始
・育児復帰プログラム実施
2017年

・「くるみんマーク」取得(※1)
「えるぼし(最高位)」認定(※2)
2021年
「夫婦で子育て休暇」新設
2025年
広島市男女共同参画推進事業者「特別表彰」受賞
2025年
広くダイバーシティを視野に入れた経営を行うため女性活躍推進「ゆめCanプロジェクト」を進化させ、ダイバーシティ推進「ゆめCanプロジェクトNext」として始動
※1 くるみん認定・・・次世代育成支援対策推進法に基づき一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し一定の基準を満たした企業は、申請を行うことによって「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定(くるみん認定)を受けることができる。(出典:厚生労働省HP)
※2 えるぼし認定・・・「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(通称:女性活躍推進法)」に基づき、女性の活躍推進への取り組みが一定の基準を満たした企業に対して厚生労働大臣から受けられる認定マーク
<女性リーダー育成研修>
管理職候補者を選抜し、年2回研修を実施。目的は、キャリア意識の醸成、スキルアップ、横の繋がり強化、昇格への不安解消です。会社として管理職候補者に期待することを伝え、先輩管理職の体験談やグループワークを実施し、キャリア意識を高めます。
2014 年にスタートした女性活躍推進を後押しする「ゆめCanプロジェクト」により、店長や次長になる女性社員が着実に増加しています。「女性リーダー育成研修」では、スキルアップや横のつながり強化、昇格への不安解消を図り、キャリア意識の醸成を行っています。また、「アンコンシャスバイアス研修」を行い、性別役割分担意識の見直しを推進しています。これらの取り組みにより女性管理職比率を向上させるとともに、2025年4月は比率の向上にとどまらず意思決定層や経営層など、より上位のポジションへの登用を戦略的に行い、プロパー社員から新たに女性執行役員が2名誕生しました。
| 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 女性管理職比率 | 5.7% | 6.3% | 6.2% | 8.0% | 9.7% | 11.0% | 11.8% |
※管理職に占める女性労働者の割合は、女性活躍推進法上の規定に基づく
当社では、1995年から社会的・構造的な差別によって不利益を被っている者に対して、一定の範囲で特別の機会を提供することなどにより、実質的な機会均等を実現することを目的として措置を講じる「ポジティブ・アクション」を推進し、子育て・介護と仕事の両立を応援しています。
2025年春の「育児・介護休業法」改正に伴い、育児・介護と仕事の両立支援制度をさらに 拡充。感染症による学級閉鎖や、入園式・卒園式が休業理由に新たに加わりました。こうした 変更点を含め最新の制度を、従業員が必要な時にいつでもポータルサイトで確認できるようにしています。
男性も安心して育児に参加できるよう、出産立会い休暇や、夫婦で子育て休暇など育児を目的とした制度を設けています。また、店舗主任が数ヵ月単位で育児休業を取得する場合は、不在時のフォロー人員を本社から派遣。販売部・営業推進部・人事部でフォロー日程を調整し、育児休業が取得しやすい環境、社風づくりに努めています。
| 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
|---|---|---|---|
| 全体 | 107.9%(164名) | 100.8%(133名) | 105.1%(123名) |
| 女性 | 112.5%(99名) | 107.5%(86名) | 104.2%(74名) |
| 男性 | 101.6%(65名) | 90.4%(47名) | 106.5%(49名) |
当社では介護が必要な状態にある家族を介護するめに、最大1年間まで介護休業を取得出来る制度を整備しています。また、介護休暇は子ひとりにつき年10日、最大年20日まで取得が可能です。
転居転勤や単身赴任に伴う社員の心身と経済面への負担を軽減するため、2024年度より新しい人事制度を開始しました。新制度では、転勤範囲をライフプランに合わせて選択できるよう再定義するとともに、転勤時の手当額を見直しています。働く目的や働き方の希望、キャリアに対する価値観が多様化する昨今、社員が個々の考え方や事情に応じて柔軟な働き方を選択できることで、性別・年齢・学歴などによらず、意欲や能力に応じて活躍できる環境づくりを目指しています。
総実労働時間の削減は健康経営、エンゲージメント向上、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの実現につながる重要な取り組みです。削減を進めるため荒利生産性目標の設定や電話自動応答システムの導入、IT活用による作業改善などの取り組みを進めています。
当社では特別支援学校の卒業生が新卒として入社し現場で活躍しています。就職を視野に入れている生徒さんの職場体験実習を積極的に行っており、2024年10月には特別支援学校の職場教育や卒業生の就業について協力、貢献している企業として島根県の知事表彰を受けました。今後も法定雇用率を上回るだけでなく、障がいのある方が個性や能力を発揮できる環境の整備に取り組んでいきます。
島根県特別支援学校応援・協力企業表彰式の様子
当社は「イズミ行動基準」の中で、基本的人権を尊重し差別がない会社にすることを定めています。多様性の理解を深め、すべてのお客さまが安心してお買い物できるお店にすること、そして社員がお互い尊重しながら個性を発揮し活躍できる環境をつくるためLGBTQ+研修を実施しています。2024年度は店舗・本社の管理職が参加し、LGBTQ+(性的少数者)について理解を深めました。今後も対象者を増やして実施していきます。
LGBTQ+について学ぶ社員
私たちイズミグル-プは、経営理念である
「社員が誇りと喜びを感じ、地域とお客さまの生活に貢献し続ける」
の実践を通して「健康の維持・増進」へ取り組みます。
当グループの健康経営は、従業員とその家族の健康づくりを支援し、働き甲斐のある職場を目指します。
さらに商品とサービスを通じてお客さまの健康と福祉をサポートし、地域住民の皆さまの健康に繋がるイベントや活動にも取り組み、youme(夢)ある社会に貢献いたします。
株式会社イズミ CHO 取締役専務執行役員 田原英樹
従業員に寄り添い、健康づくりを支援し、働き甲斐のある職場を目指します。
商品・サービスを通じてお客さまの健康と福祉をサポートします。
地域の健康寿命を伸ばしyoume(夢)ある社会に貢献します。
| 主要課題 | KPI | KPI進捗 |
|---|---|---|
| 従業員の健康維持や増進及び未病への取り組み | 健康診断自社基準超過者受診率 | ![]() |
| 特定保健指導実施率 |
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| HELPOアクティブ利用率(※1) | ![]() |
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| 総実労働時間 | ![]() |
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| 労働災害率(強度率) |
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| 労使協議会開催率(月次開催率) | ![]() |
※1 チャット健康相談やオンライン診療が可能なヘルスケアアプリ
従業員
従業員に寄り添い、健康づくりを支援し、働き甲斐のある職場を目指します。
お客さま
商品・サービスを通じてお客さまの健康と福祉をサポートします。
地域のみなさま
地域の健康寿命を伸ばしyoume(夢)ある社会に貢献します。
健康診断の結果を分析し、産業医と協議のうえ決定した自社基準超過者に受診勧奨を行っています。取り組みを徹底し健康課題を放置せずすぐに治療できたことで、重症レベルの有所見者数に改善がみられると産業医の方から評価をいただいています。また、健康診断の結果から生活習慣病の発症リスクが高い「未病」の社員に対して実施する「特定保健指導」にも力を入れており、保健師からの指導が受けやすいよう就業時間内で実施するなど、イズミグループ健康保険組合と連携し会社全体で取り組んでいます。
2022年からヘルスケアアプリ「HELPO」を導入しています。従業員が心身ともに健やかに働き続けられる職場づくりを目指し、アプリを活用したウォーキングイベントの開催や健康に関する情報提供を通じて、健康への意識向上と疾病予防に取り組んでいます。また、従業員本人だけでなく、子どもの病気や家族の介護についても相談ができ、オンライン診療と薬の処方にも対応していることから、従業員とその家族の健康づくりに幅広く利用されています。
スマホで健康相談ができるHELPO
労使間で定期的にコミュニケーションを図り、双方から店内施設や従業員の働き方をチェックすることで、事故を未然に防ぎ、安全に営業を行うため、各店舗において、店舗管理職と労働組合の支部役員(店舗従業員の代表者)が参加する労使協議会を、毎月1回開催しています。
労使協議会の主な議題は、店内の不具合箇所の確認、消防法など防災に関わる設備に違反がないかどうかの確認、労働災害発生時の原因追及と再発防止策の実施、36協定をはじめ勤怠ルールの順守の確認、心身に不調がある従業員についての早期対応など、多岐に渡っています。
| 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
|---|---|---|---|
| 定期健康 診断受診率 |
96.8% | 100.0% | 100.0% |
| ストレスチェック受検率 | 94.4% | 93.8% | 84.1% |
| 特定保健指導実施率 | 83.0% | 87.2% | 90.1% |
| 喫煙率 | 18.1% | 17.9% | 18.6% |
|
運動習慣者比率 (週に2回以上、1回30分以上の運動を1年以上実施) |
11.5% | 11.8% | 12.6% |
| 適正体重者率 | 71.4% | 71.8% | 71.5% |
| 高ストレス者率 | 14.7% | 13.5% | 11.4% |
| 従業員エンゲージメント | 64 | 65 | 66 |
| 傷病によるアブセンティーズム | 1.2% | 0.8% | 1.0% |
※従業員エンゲージメント測定方法・・・エンゲージメントサーベイにおける従業員の回答の平均点を集計
※傷病によるアブセンティーズム測定方法・・・私傷病で連続30日以上仕事を休んだ人の割合を集計
2025年3月10日付で、経済産業省と日本健康会議が共同で選定する「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定されました。
健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している法人を顕彰する制度です。
イズミは、従業員とその家族の心と体の健康づくりに取り組み、従業員が心身ともに健康で、元気に安全に働ける職場を目指します。
※健康経営は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
当社は、社員やお取引先様が通報できる内部通報窓口や、女性専用通報窓口を設置しています。通報内容の適切な対応により、より相談・通報しやすい通報窓口を目指します。 また、法令遵守の意識を高めるためコンプライアンス研修を行っています。
| 主要課題 | KPI | KPI進捗 |
|---|---|---|
| 法令遵守意識の向上 | コンプライアンス研修受講人数 (延べ人数) |
![]() |
| 安心して相談できる窓口の設置 | 内部通報件数 | ![]() |